ホッピー外1中3チューハイ2杯なんかよくわからんワインベースのカクテル2杯

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朝にトマトを食べる。トマト大好き。丸かじりするのが良い。口の周りがベタベタになる。

 

昨日は帰宅途中に近所のおじさんに「すぽんくんじゃないか!」と声をかけられた。よく1人飲みをしているときに隣になる70歳のおじさん。最近いつものお店で見てないなーと思ってて結構久しぶりにあった。ちょうどお店から出てきたところらしく、ほろ酔い気味だったおじさんは「よし、リターンしよう」とぼくを誘ってさっきまで飲んでたいつもの店に戻った。

2人でホッピーを飲んでると、また常連の、ぼくによく絡んでくるおじさんに久しぶりに会う。その人は60ぐらいのおじさん。スラッとした体型で、顔がかっこいい。現役バリバリで働いていて「常にエキサイティングなことを求めなきゃいけない」といつもぼくに言っている。

 

始めに一緒に飲んでたおじさんはさすがに飲みすぎたと途中で帰ってしまい、残されたぼくのエキサイティングおじさんは2人でまたホッピーを飲んでいた。

「すぽちゃん、ホヤ好き?」

急におじさんは(おじさんはぼくのことを下の名前でちゃん付けで呼ぶ)そう言った。はて? と思ったけどその日のメニューには「ホヤ酢」というものがあって、なるほどと思った。

「まぁ、食べるけど好んではってぐらいです」

「俺、嫌いなんだよね。ホヤ。この歳になっても食えない」

そう言っておじさんはタバコの灰を灰皿に落として「ホヤを食おう」と言った。

「大事なのはチャレンジ精神なんだよ、食おう。ホヤを食おう。あとセロリも嫌いなんだ。セロリ食おう」

そしておじさんは「ホヤ酢(290円)」と「セロリ(250円)」を注文した。

「出来ないことがあるとやりたくなるだろ。女も一緒。ちょろい女なんて燃えないだろ? 難しい女と寝るから燃えるんだ」

なんとなくホヤを注文しながらその話題はやめてくれ、なんとなく、そう思ってたらホヤはすぐ出てきた。食べてみると、やはり磯臭い。食えなくはないけど、なんか、旨味を無くした貝って感じがする。

おじさんはつまみながら意味深な笑みを浮かべ、そしてチューハイを飲んでいた。チューハイといっても本当に炭酸と焼酎だけの飲み物って感じで。香りづけにちょっとレモンの切れ端が入ったものである。

「不味い!」

隣のお客さんが頼んでいたニラレバを見て「なぜニラレバを頼まなかったんだ!」と笑っていた。60になって何してんだこの人、と思いながら、このおじさんにはいつも憧れる。

二件目行くぞ! ってなって隣の居酒屋に行って白ワインとジンジャーエールのカクテルみたいなのを飲んだ。あんまり味は覚えていない。

そこでも久しぶりに会うおじさんと出会った。なんだか今日は久しぶりに出会う人ばかりだ、と笑ってたら「若いんだから女と飲めや」と怒られた。

帰ったのは23時過ぎ。何してんだ60歳って思った人に、何してんだ23歳って思われてるんだろうな、と思い出すとちょっと可笑しい。