黒髪ショートのヒロインとどら焼き
黒髪ショートの女の子が好きです。
こう言うと世間の「ものがわかった風」な女性たちは口を揃えて言う。アラサーちゃんとか読んで人生わかったみたいな顔してるやつらです。そう、「お前は面食いなだけやろ」と。
確かにぼくは可愛い女の子が好きで好きでたまらなく、クリームパンを咥えた可愛い女の子などを見ると愛情表現の仕方がわからなくなり、神楽坂の真ん中で一句詠むかもしれません。勿論、自由律季語なし。
でもこの風潮良くないと思うんです。
世の中「顔よりも性格を重視する」という人の方が「性格がいい」と思われがちであり、面食いを主張するとまるで愛犬の敵であるかのように軽蔑される。
しかし考えてみれば性格の良し悪しの判断基準はどは人によって違うものであり、例えば「つぶあんよりも白あんの方が好きなんですよ」と言うだけで「この人、性格いいんだ……キュン」とくる女性もいるかもしれない。
そもそも「性格が良い悪い」と人を判断するぐらいの人間のほうが性格が悪いのではないか。男ならどんな性格の女性が目の前に現れてもどんと構えんか、と。例えば目の前でピクルスを避けられたとしても、男なら「ところで香水変えた?」と言えるスマートさを。
だからぼくは唱え続けます。黒髪ショートが最高や、と。面食いとでも性格が悪いとでもなんとでも言うが良い。お前らは道端の石に罵声浴びせて楽しいのか。
前置きが長くなったんですけど、最近勉強がてらライトノベルを読んでます
つい昨日読み終えたのが田中ロミオ作「AURA〜魔竜院光牙最後の戦い〜」
なんとまぁ、これが面白かったわけであります。ヒロイン黒髪ショートだし。
別に考察とかできるほど本をぼくは読み込んでないんですが、ぼくはこの作品良いものだと思ってます。ヒロイン黒髪ショートだし。
主人公の少しメタな視点が痛快で、そして展開も途中ダレるところはあるかもしれないけれど、文章が面白いので気にならない。ヒロイン黒髪ショートだし。
話は上手くまとまってて、テーマも一貫してて、なによりヒロインはずっと黒髪ショート。こういう優れた作品には敗北感を感じます。
なによりラブコメって良いじゃないですか。ラブアンドコメディ。ぼくの人生にもラブアンドコメディがあれば良い。君の人生にラブアンドコメディはあるか?
人生は喜劇だの悲劇だのなんだの言う人はいますが、まずはラブがなければ。ラブって一体なんなんだ。とりあえず擬音は「ずっきゅん」なことはわかっているけれど、それ以降はレオナルドダヴィンチも触れていない。知らんけど。
兎に角ここでぼくの野望を宣言いたしますと、いずれ、イラストの上手な方に「どら焼きで口元を隠した黒髪ショートの女の子」の絵を描いてもらい、ツイッターやこのブログのアイコンにしたいと思っています。どら焼き、黒髪ショート。これは、彼女の物語であり、そしてぼくの物語なわけでもある。