晴れた日にレインコート
一緒に飲んでた後輩が「寒い」と言い出したから最近買った黄色のレインコートを貸したらぼくより似合っていた。
昨日飲んでた後輩は武蔵美の四年生。就職活動に苦しんでるらしく「面接で失敗した」と三時間以上わめいていた。ぼくは就職活動なんてしたことないからその辛さがあんまりわかんなかったし、武蔵美なんて優秀なところに行ってるやつに慰める言葉なんて1つも思い浮かばんな、と思い「ジンジャーエールハイのジンジャーエールがウィルキンソンっていうの、めっちゃいい」とか言いながらレモンサワーの中に入ったレモンをじゃぶじゃぶと潰していた。
なんかブログに書くこともなくなって来た気がする。書いても書いても卑屈なことばかりで「どうせ俺なんか」とかそんなこと他人に聞かせてどうなんだみたいなことばかり書くと思う。
最近楽しかったことってなんだろう。
考えても仕方ないから何かしたいこととか食べたいものを考えてみた。
あれが食べたい。フルーツサンド。
前も書いたけどぼくはフルーツサンドがとても好き。
フルーツサンドってなんだか素敵な食べ物だと思う。
生クリームとフルーツってやっぱりいい。でもそこでケーキじゃなくてサンドイッチっていうのが素敵。その気軽さみたいな。ケーキってやっぱりケーキと向き合わなければいけないんだけれど、サンドイッチだったら、ほら。歩きながら食べられるし。かじりながら「これからどこ行く?」とか思えるわけだし。
京都のサンドイッチだとヤオイソが美味しかった気がする。生クリームの甘さがちょうどいい。あと四条大宮って中途半端なところにあるのがいい。
そういや千疋屋とか東京のイケてるフルーツパーラーのフルーツサンドたべたことないな。でもなんだか千疋屋でフルーツサンドを買うってけっこう勇気がいると思う。大人になってからにしよう。23歳の決断。
代官山にあったフルーツサンド専門店のフルーツサンドは美味しかった。隣のコーヒースタンドでコーヒーを飲みながら食べたのが、ああ、今ぼくお洒落だ、お洒落にフルーツサンドたべてる、とちょっとテンションが上がった。だって代官山だもんね。中目黒までそのまま歩いて行って服屋とか見てた気がする。お洒落だ。あのときのぼくお洒落だったな。
週末はフルーツサンドでも食べようかな。晴れてたら公園とかで。公園でフルーツサンド食べるって良くない? わからんけど絶対いいよ。
嘘みたいなウソで キミに恋してしまった
ハマって買った。ぼくは単純な男である。
本当にPVのイラストがかわいい。色遣いが特に良い。最近気づいたけど、パステルカラーとか原色系とかそういう色で構成された絵が好きなんだと思う。
今朝からなんか体調が悪くてなんでかなーって思ってたけど、どう考えても昨日21時までバイトしてそのまま1人でホッピー飲んでたからだ。寝不足である。アホかと思った。ホッピーはやはり良くない酒だ。
酔った勢いでツイッターの知り合いばっかりのアカウントで「本当に好きだった人を恋人にしたのか、妥協して恋人を作ったのか」とアンケートをとったら圧倒的に前者の方が多かった。その結果を見てた時はあまりに辛かったけど、家に帰ってから粗大ゴミ出さなきゃいけないことに気づいて酔っ払いながらテーブルを家の前まで運んだ。
俺の友人がみんな、「自分の好きな人」を彼女にしてる事実。
「恋人なんて妥協しなきゃできないもんだ」と23年間でぼくは学んだはずなのに、いったいどういうことなんだ
どうやら世の中の人は当たり前のように好きな人が恋人になるらしい。
確かにぼくは当たり前のことが当たり前にできない人間だし、朝7:25に大学に行くために支度をしているのに家を出ることがしんどくて絶対7:30まで椅子に座ってしまうような人間である。いつも自転車を漕ぎながらなぜあと5分早く家を出ないのかって考えてる。
だからといって、他の人にはできない特別なことができるわけでもない。生きるのは難しい。「朝はゆっくりとコーヒー。サラダ、そしてバゲットにエシレバター」なんてのは一生無理なんだろうなと思いながら今もガリガリ君食べながらまずい缶コーヒー飲んでる。
そういえば○○クラブってバンドの話。
最近なんたらかんたらクラブってバンドがオシャレみたいな感じになってるけど、やっぱりみんな1つや2つは俺はこれ!みたいなクラブを持つべきだ。ナンバーガールのイギーポップファンクラブでもいいよ。
ぼくはTwo door cinema clubが好き。高校生の頃サマソニで見たのが懐かしい。クソみたいに暑いしクソみたいな日差しだったのにクソみたいに踊った気がする。ライブが終わったら500mlのアクエリアスがすぐに空になった。でもアクエリアスって飲むとまた喉が乾く気がするんだよな。
あとmoscow clubがとても好き。下北沢でmoscow clubとAlpaca Sport の対バンを見たのは今でも自慢できる。自慢したところで「ハァ?」みたいな顔されるのはわかってるのに。ぼく的には、シティーボーイの権化、みたいな経験をしたつもりなのである。
Two door cinema club "I can talk"
moscow club "ootd release party"
嘘みたいなウソで キミに出会ってしまった
昨日からずっとORESAMAのオオカミハート聞いてる。めちゃ好き。PVが最高にかわいい。
でも23歳の男子が「まっほっうっにか〜かるよにっ キミに染まっていく〜♪」とか歌っているのはかなりキツイものがある。「キミ」ってカタカナ使ってる感じがキツイ。アジカンだって「君」って使ってるんだから。
しかしこういう歌の「めっちゃ相手に恋してる感」がすごく羨ましい。
ツイッターでよく流れてくる漫画の「好きには抗えない」とか「恋人のこと好きすぎて……」みたいなキュンキュンラブストーリー感じよりも、「やれたかも委員会」とか「セフレがどうこう」みたいなサブカルくせえ漫画の方がしっくりくる。もちろん、やれたかもみたいな経験もセフレがいたという経験もない。
恋愛ってしんどくない? って話を彼女がいて四年目の友人にしたら「俺は今でも彼女に恋してるけどな」などと返されてTKO。審判が止めに入って試合終了。まだ意識はあったから「ぼくかて付き合って三年目の彼女が欲しい」と叫んだ。
中学生の頃はそれはもう好きな女の子の着メロをチャットモンチーの「シャングリラ」にしてたぐらいだし、ぼくだって恋愛妄想青春爆走だったんだと思う。今では電気グルーヴの「Shangri-La」聴きながらオシャレな感じの「大人な恋愛」っていうのをオシャレな感じのサブカルくせえ漫画で学んで「本気で恋するとか中学生まででしょ」みたいなスタンスでいようとしている。サブカルくせえ漫画が何を伝えたいのかもわかってないのに。
しかし世の中の人はわりと恋とかしてそういうので苦しんだり楽しんだりしてるらしい。
それはまぁ、やっぱり嘘みたいなウソな話なんだろうと思うし、みんなもそう思いながら恋愛してるのかな、って思った。
そういえば抹茶ラテだと思って買ったのが新茶ラテだった。
うっす〜い抹茶ラテの味がした。緑茶はそのまま飲むのが一番である。
一人称が「俺」になるときに君に会いたくない
朝からyoutubeでORESAMAというユニットの曲ばっかり聴いてる。PVがサイコーにキュートで好き。
PVがサイコーといえばフジファブリックの「銀河」
邦ロックなんて聴かなくなって久しくなるけど今でもたまにふと観たくなる。
あと最近は「チャイナドレスは最高だ」という理由だけでAwesome city clubの「今夜だけは間違いじゃないことにしてあげる」とか水曜日のカンパネラの「一休さん」とか観てる。
あとラブリーサマーちゃんの「私の好きなもの」
お前、可愛い女の子が好きなだけやんけ、と言いたくなる気持ちはよくわかる。それ以外もちゃんと聴くから許して。turntable filmsとかも好きだよ、ほんとだよ。あとgroup_inouなんで活動休止したん?
昨日は高校の友人3人と居酒屋で飲んだ。みんな来年就職らしく、2人ともどえらい企業から内定を貰ってたし、1人は「丸の内で働きたさもあるけど霞が関で働きたいしな〜」と言っていた。何も言うことができなかったので「中お代わり!」とホッピーを飲んだ。クソみたいなぼくにはホッピーがよく似合う。
「企業から必要とされるのが気持ちいい、就活楽しかった」などと言う隣の東大生エリート。「俺なんか誰からも必要とされねえ」と言いながらマカロニサラダの穴に箸を通そうとする無能のぼく。なんか知らんけど一人称が「俺」に変わっていた。高校生の頃から一人称は「ぼく」のはずだったのに。
小学生の頃は「ぼく」で中学生の頃と高校の途中までは「俺」、高校の途中から大学と「ぼく」と使っていた。なんの変遷なんだろうか。本当のぼくはどれなんだろう。
「俺」って使える人となんか差を感じる。「俺」って使う人の方がかっこいいことが多い気がする。憧れる。でもなんかぼくがぼくらしいときは「ぼく」って感じがするし、そっちのほうが自然だから「俺」って言うのもなんだかな。
本当はどっちがいいんだろう、とか考えながらレモンサワーを飲んだ。焼酎がシャリキンで、グラスの縁に塩が付いてて美味しい。なんであのとき「俺」って言ったんだろう。ずっとそれが引っかかってて、帰り道に自販機でキレートレモンを買おうとしたら小銭がなかった。
愛なんかよりもっといいもんがありそうな気がしてきたベイビー
最近気分がとってもセンチだからよくブログを更新する。しかしセンチになって思い出すことでいいことはなにもない。センチメンタルな感情を持って得をするのは詩人か暇人ぐらいだとどこかで書いた記憶がある。
センチだから花とか買ってみた。元気がない友達に渡すやつである。ぼくはサクッと誰かに花を渡せる人がとてもかっこいいと思っているけど、以前ツイッターに「花渡してくる男ウザイ」という旨をわりとイケイケな女性が言っていたので、ぼくの心はやはり歪んでいるのかと悲しくなった。でも伊丹十三は花とかサクッと買うと思う。ぼくはそれはめちゃくちゃかっこいいと思う。
元気のない友人は、会ったらそれなりに元気そうに振舞っていた。でもこの人のために自分ができることって全然ないなあ、と思ってまた無意味にセンチになった。
ネガティヴセンチモードだから「自分にしかできないことで誰かから必要とされたいな」とか思って、落ち込んでみるみたいなことをする。無意味だとは知っている。そんなことしたってぼくは自分が変わらないということを23年間で学んだ。
ネガティヴセンチモードだから何をしても上手くいかないな、ネガティヴセンチモードだから。
そんなことを思いながら吉祥寺の井の頭公園で1人でぶらぶら歩いてコーヒーとか飲んでみた。ボートに乗ってるカップルを見ながら、ぼく絶対オール漕ぐの下手で怒られるんだろうなとか妄想した。相手おらんけど。
そうしたら「かわいそうだから」みたいな感じで、友人が缶ビール(もちろんサッポロである)をニヤニヤ笑いながら持ってきてくれた。出会った瞬間何も言わずに缶ビールを受け取って、ぷしゅっ、と音を鳴らした瞬間「クズの集まりみたいだ」と笑った。夕方の公園で飲むビールは美味しい。「美味しい酒はノンアルコールだ」と友人は言っていた。
吉祥寺からの帰り道、そのあとに合流した女の子と2人で中央線に乗りながら「たまごボーロ」の話をしていた。「この前暇だったのか知らないけど『たまごボーロ』でツイート検索していたんだよね」と言っていたのを聞いて、変な声だして笑った。ツボに入ったのである。「無印のたまごボーロが熱いらしい」と彼女は言っていた。知らんがな、と思ったけどそのときは面白くてひたすら笑った。
家に帰って気づいたけど、ネガティヴでセンチなモードに入っても、ぼくの周りには面白いことがいっぱい起こっていた。
ポジティヴでポップなモードに入ってたら、多分毎日が楽しくて仕方ないのだと思う。
「ぼくの彼女はコーヒーは浅煎りのコーヒーが好き」と言いたい
最近友人が毎日ブログを更新しているのに触発されて、よくブログを書くようにしている。なんか文章力が上がる気がする。スライムベス倒したときぐらいの経験値。
昨日書いた友人の話。彼女がいる男。
彼と最近サクッと茶をするときがある。「今早稲田のあたりいる」「まじで? ぼくも。茶でもすっか。1時間ぐらい」「じゃあMOJOコーヒーで」とか。「今御茶ノ水」「サク茶したいけどあんま時間ない」「スタバで20分ぐらい」「まかせろ」とかやってる。謎フットワーク。こういうのを女性関係に活かしたい。
彼と話していると知り合ってまだあんまり時が経ってないという感じがする。ぼくが「ニルヴァーナのTシャツ着てる女の周りにはしょーもない男が寄ってくる」みたいなことを言ったときの反応とかに随分親しみがある。
そういえばぼくの中学からの友人はみんなこんな雰囲気のやつが多かったかもしれないと思った。
ぼくの友人はみんなセンスが良かった。面白いものやかっこいいものを見つけるのがうまい。そしてぼくみたいな「死んだ魚の方が貫禄がある」と思われるような人間と仲良くできるぐらいなんだから非常に心が広い。あと前向きで明るい。そして彼女がいる。その彼女のことをかなり大事にしてやがる。
だから初めて会ったときも「やっほー、久しぶり」みたいな感覚だった。彼女がいると話をされたときも「どうせ可愛いんだろ、クソが」と思った。実際可愛かったから「へっへー。そういう感じね」と微妙な反応をしておいた。
以前別の友人と「人には0→1にするタイプと1→100にするタイプがいるよな」と話をした。「0→1」というのはとてもクリエイティブで魅力的だし、ぼくもそういうのに憧れる。単純なバカだから。
「1→100」はどうなんだって話になるけど、これも誰でもできるものではない。実際できる人はかなり少ないと思う。
どっちが欠けてもダメだしどっちも重要な要素だと思う。
ぼくの友人には「1→100」タイプが多かった。だからぼくも「0→1」ができるように頑張ってなるから、一緒に100にしたいね、みたいな話をする。
こういう話を、女の子としたかった。
ミルクセーキのセーキってなんだ
神保町のさぼうるという喫茶店で友人とお茶した。
友人は「サクッとお茶できるサクフレが欲しい」と「セフレが欲しいんだよな」と同じテンションで言う男である。ぼくは「セフレが欲しいんだよな」と言われたときの「うん」と同じテンションで「うん」と返した。
ぼくはいちごジュースを注文した。さぼうるの名物でもあるいちごジュースは、氷とミルクとイチゴシロップやらなんやらをミキサーで混ぜただけのジュースである。そこまでフレッシュだと感じることもないのだけれど、なんだか美味い気がする。
友人はミルクセーキを注文した。
「ミルクセーキってなんやろ」
「わかんないけど、甘いやつでしょ?」
「ちょっと待って。検索する。現代っ子やから」
注文した飲み物が届いたとたんにぼくたちはInstagramを起動する。現代っ子である。
そうして翌日見返したら、ぼくのあげた写真と並んで、友人も同じ構図、ただし撮られた向きが違う、みたいな写真を投稿していた。
別に恋人といるとは言ってないけど、あの時間あの2人は同じ空間にいて同じ写真を撮ってましたみたいな。
ぼくはそういうのを彼女とやりたい。「いやあ、バンドスピナー探しててさあ」とか言ってる男となぜこんなことをしなければならないのか。悔しかったから「ミルクセーキなんてカスタードクリームと一緒やぞ」と言っておいた。
友人のiPhoneのホーム画面がチラッと見えたらめちゃ綺麗な女性が見えたので「それ誰?」と言ったら「この彼女超よくない?」と言ってきた。フォトジェニックな彼女だという。
確かにめちゃくちゃ可愛かったし正直モデルだと思ってた。悔しかったので「ほっ、ほぉ〜ん」と微妙な反応をしてやった。
めちゃくちゃ羨ましい。
ぼくも彼女のことめちゃ好きになりたいし、彼女のフォトジェニックな写真を撮って「この写真可愛くない?」と彼女に見せて「ほんとだ! よく撮れてる!」とか言われたいし、iPhoneのホーム画面にいつもしてるけど彼女の前じゃ恥ずかしいから好きなイラストレーターのイラストにホーム画面変えたりしたいし、彼女の丸眼鏡を一緒に選びに行って「すごい、サブカルクソ野郎感がする」とか笑いたいし、一緒に料理しながらよなよなエール飲んで「出来る前に一本あけちゃったよ」とか言いたいし、それで一緒に大きく手を振って歩いてナチュラルローソンに行って「僕ビール、君ビール」買ったりしたいし、帰り道に神田川沿いを歩きながら「紫陽花好きなんだよね」とかやりたい。
世間一般の一般男子はこういうことをやってるらしい。
ぼくは何をしていたのだろう。
そう思って自分のInstagramを開いたら、1人でもなんか楽しそうだった。