シュワ、シュワ、シュワシュワ弾ける
急にクリームソーダが飲みたくなったのが昨日。
クリームソーダってそういえばちゃんと飲んだことない気がする。ものすごく味の想像はできるんだけど。多分クリームソーダを飲んだ瞬間に思うのは「なるほど、おおかた想像通りだ」という納得だと思う。
だから期待を超えない裏切らないクリームソーダを飲みたくなった。なんというか安心感がある。クリームソーダ。しゅわしゅわと弾けて刺激的なのに安心感がある。こんな飲み物、他にあるだろうか。
神保町をうろうろする。さぼうるはやっぱり行列。諦めてラドリオでも行こうかと思ったら満席。いや、じゃあミロンガ。流石のミロンガにはクリームソーダがあるに違いない。そう思ってミロンガに入って渡されたメニューにはクリームソーダがなかった。確かに入り口には「珈琲とビールのお店」って書いてあったけどさ。でも、クリームソーダぐらいあってもいいじゃん。
そういえばミロンガっていうのはアルゼンチンかどっかのタンゴのことを言うらしい。店内にはいつもタンゴが流れている。店員さんが可愛い。シックな店内なんだけど、陽気でどこか心地よいタンゴのリズムが心を少しだけ高揚させてくれる気がする。少しだけ、というのがミソだ。高揚しすぎると落ち着かない。なんか、リラックス出来るんだけど、ちょっと前向きにことを考えてみようかな、今日はもうちょっと遊んでみようかな、そんな気にさせるような感じ。
ジンジャーエールは普通に美味しいジンジャーエールだった。将棋の入門書を読んで、ちょっとボーッとして店を出た。
やっぱりなんかクリームソーダ飲みたいなあ、と思いながらバイトに向かう。夜に相対性理論の「ウルトラソーダ」とか聞いてみたりする。
ぼくはクリームソーダに何を求めているかはわかんないんだけど。まだ見たこともないクリームソーダに求められるものなんてないんだろうけど。だけど、なんとなく、クリームソーダが飲みたいなあ、と思う。