江ノ島さんは、なんだか結構楽しそう
https://twitter.com/joy_gowawa/status/855056183362584577
友人のブログに触発されたという恥ずかしいお話。
http://syloid.hatenablog.com/entry/2017/04/24/061124
この友人について語るのは別に関係ないのでいたしません。ちなみに彼女はうんこみたいなやつだとは思いますけど決してうんこではありません。うんこがあんな描くのだったら、ぼくなんてうんカスだと思います。うんカスというのはうんこのカスのことです。モラルハザードなところは同意します。
この記事を見ていい文章だと言う人が多くて、ぼくは思いました。「文章で勝負しなきゃなんない自分が負けてちゃいかんだろ!」と。
よっしゃ、じゃあぼくもこの本が読みたくなるような文章書いたろ、と思ったんですけど問題がある。
ぼくの人生、ペラッペラだ。
平穏でクッッッソつまらんものだったから、自分のこととか書いてもペラッペラな文しか書けない。
ぼくは京都で生まれて普通に優しい両親に甘やかされて育ち、普通にいい中学に行って普通にいい高校に行き、受験して前期は落ちたけど運良く後期で医学部に行くことができて、それで今もなんだか結構普通に生きてる。
挫折なんてしたことないし、自分で努力して何かを得た経験もありません。受験だって普通のことしかしてない。巨人の星みたいな矯正ギプスつけたみたいな経験もない。
いつも誰かが教えてくれたこととかに感銘を受けて、誰かに引っ張られた方向に進んで行く。
ずっと自分のアイデンティティに悩みながら生きている。そんなつまらん人生です。
ぼくはつまらん人間だと思います。
そんな中であるグループがありました。今回の合同誌を企画してくれたJOY君さんのいる「皆川会」という会です。
シンプルな名前に反して、そのメンバーは曲者揃い。そりゃ、曲者に憧れるぼくですから、その会のことはすぐ好きになりました。
だけどその人たちのいいところはただ曲者なだけじゃないんです。
みんな才気溢れてる面白い人たちなのに、すごく、ハードルが低い。
ヒトに求めるもののハードルの低さ。そして、受け取ったものの多種多様な中にあるものの中から面白いものを見つける嗅覚。それを拾い上げてさらに面白いものにするという。
そんな人たちのせいで、ぼくは小説を書くことになり、結果として新人賞を取って作家デビューすることになりました。
ぼくみたいなつまらん人間の中にあるものを見つけてくれて、そしてそれをぐいぐいと押してくれたのは彼らのおかげです。
だから今回のこの合同誌に寄稿できたのは本当に嬉しく思います。
「江ノ島さんは、なんだか結構楽しそう」というタイトルの短編です。
たぶん、結構うまく書けた。そんな気がします。
背中を押してくれた人たちに、何かを返せたらなと 思って書きました。
だからぼくも誰かの背中を押すような話を書きました。知らんけど。
と、まぁ、ぼくの作品はどうでもいいんで、ほかの才気溢れる方々の作品を見てください。
多分、みんな楽しんで書いています。この人たちの根底にあるのは「ぼくたちが作るのは面白いものなんだろ? だったら作ればいいじゃないか」というものです。
みなさんの作品は、決して自分を表現するだけのものじゃなくて、誰かの背中を押すようなものだと思います。
そういう人たちが集まってるんです。
ぼくはそういう人たちが大好きです。
ぼくも、そういう人になりたいなと思いました。